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医療業界における価格マスタの今後について

#マスタ

悩ましいマスタ その②

価格マスタ

価格のマスタとなれば、業界での価格構造に大きく依存します。業界は、病院/ディーラー/商品の組み合わせで価格が決まることが多いです。MRT・CTのような大きな検査機器では、問題にはなりません。ただ、医療機器の業界のサプライチェーンの中で大きく占める注射器やマスクのような使い捨てのディスポーザル製品では、これらは商品数が多く、病院毎、ディーラーの組み合わせ毎に必要となるため、すぐに何十、何百万レコードとなります。営業担当の人が病院と価格の交渉を行い、その後、本社も巻き込んでディーラーとも交渉し、メーカー内の申請処理を通して管理されます。莫大な時間をその決定にかけている状況です。
雑誌や新聞の紙面で、ビックデータとか、クラウドとか、最先端の耳心地良い言葉が飛び交っている中、業界では実際はこのようなところで止まっている状況です。 マスタの整備ができなければ、ビッグデータ・データ分析どころではありません。データ分析もないのに、マーケティング戦略もほぼないと言っても良いでしょう。

今後の進展

この10年、ITの中でも特にインフラに近いところの技術革新が進み、新たな可能性は見えて来ています。その中の大きな流れとしては、クラウド型のサービスがあります。私の理想は、各社がクラウド上のマスタを共有して更新・利用できる業界共通のプラットフォームができることです。まだ、良い例としてご紹介できる業界はありませんが、世の中の流れはきっとこの方向に進むように思います。技術が進めば、課題を解決する手段が広がるものです。私達もその進歩に前向きに臨んでいきたいと思っています。

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悩ましいマスタ その① – 医療機器業界ブログ

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